新たなるスタート

〜今月の船橋サードオピニオン会〜

今月15日は全国オルタナティブ協議会が主催する千葉県のサードオピニオン会(船橋市にて。積極的な対話と減薬によりさまざまな精神症状の快復を目指す相談会)に、常日頃お世話になっているMさんと共に参加してきました。
その席で私は、相談会の主催者で全国オルタナティブ協議会の代表である中川聡さんに以下の質問をしてみました。
『そもそも僕がいちばん最初にパニック発作を起こし躁転してしまったのも、初期に鬱のため診療を受けた二つの病院から処方された抗鬱剤のような向精神薬が原因だと僕は思うのですが。
その薬によって発した僕の妄想性の言動を見聞きした(緊急で駆け込んだ先の)S病院の医師は、薬のせいではなく僕を統合失調症であると誤診したのではないでしょうか?
中川さんの見解を伺いたいです。』
中川さんは、
『その通りだと思うよ。
「誤診」というか、そもそも日本の精神科には正しい診断(基準)など無いですから。
日本の精神科医は、最初に簡易な診察をしただけで、患者の情況を正確に見極めることなく余りにも安易に薬剤を処方してしまう。
それで藤巻君の場合は、心因反応という判断から始まって、次に統合失調症、はたまたその次には双極性障害、発達障害と診断を付け加えられてきた。
藤巻君は、S病院での誤診を突き止めるべく、その誤診の原因となったかもしれないN病院、Eクリニックで処方された抗鬱剤?を知りたいのでカルテ開示を請求したいと言うけど、カルテ開示に執われる必要は無いと思うよ。
カルテを開示して何という抗鬱剤か突き止められたとしても、それで君の成すべきことが変わるわけではないから。
薬を止めれば快復できるという単純な問題でも無いし、薬を自分の意思で止めたり、減らしてみたり、とにかく調節してみないと快復できるかどうか、真のところは誰にも分からないよ。』
との返答をしてくれました。
そして、中川さんは
『藤巻君は、ここのところ減薬がなかなか進まないね?
そもそも本当に薬を止めるつもりはあるのかい?
藤巻くんの姿勢は本当に薬を止めたいようには見えないんだけど…。』
と厳し目な指摘もしてきました。
私は、そのご指摘に対して
『はい、薬は止めたいですが…。』
と答えただけで、あとは言葉に詰まってしまいました。
中川さんのご指摘は、その通りのものだったので、悔しかったです。
中川さんは、それに続けて
『僕は藤巻君が動き出すのを待っているんだよ。』
と言ってくれました。
中川さんのご指摘は確かに歯に絹着せぬところもありますが、私の体や将来を気遣ってくれての親心なのです。
私のあとは、この日、私とこの会へ同行してくれたMさんが対話をする順番が回ってきました。
Mさんは、今回初めてサードオピニオン会に参加されるので、自己紹介から始まりました。
『私は、以前は千葉県某市の訪問看護ステーションに勤務していました。
藤巻さんの日頃の減薬の取り組みに共感し、協力しようと思い参加しました。』
とMさん。
それに続いた中川さんの返答は
『某市の訪問看護ステーションは知ってます。
でも、日本は診断名が要らない福祉が無いというのが最大の問題点です。
障害者のリカバリーを謡っている福祉は沢山ありますが、実際にその対象は(本当に)障害者なのでしょうか?
日本の福祉専門家制度は、病理モデルの専門家制度であり、そこから病理モデルを外さないと始まりません。』
という、Mさんにとっても結構キツ目なものでした。
でも、中川さんのこの返答もMさんの誠実な人柄を見抜いての、中川さんがMさんに今後の期待を掛けてのものだと私は思っています。
(医学モデル(病理モデル)と社会モデル
現在の日本の保健、医療、福祉では、専門家が答えを知っていて、患者やその家族は、治してあげる、助けてあげるという関係性に縛られています。その関係性は、患者本人の主体性を奪い、依存体質を高め、自尊感情を低下させます。本来なら、専門家の意見より、本人の積極的な関与が重要視されるべきなのです。オルタナティブでは、治療を受けることや薬の服用も本人の意思が尊重されます。自分で決めることが、自分で自分に責任を持つ第一歩となります。医療も医師も薬も、快復の為の道具の一つに過ぎません。ヒエラルキーを排した平たい関係性の中で、自分の人生は自分で決めて良いことを知る。それは本人の自己決定力、自己管理力を高め、危機対応能力を高めます。)
私とMさんは、確かに中川さんから厳し目な意見をされましたが、私はそれを受けて、このままではいけないと思い直しましたし、それはMさんも同様だったらしく、
『自分は、その病理モデルの中で働いていたもので痛かったです。
でも、誰にも犠牲になってほしくはありませんから。』
と、Mさんは、今後も協力し合いましょう、との私の呼び掛けに応えてくださいました。
この日からが私たちの新しいスタートです♪

終わり

感謝
藤巻夢衣™️

藤巻夢衣™️の部屋

私は統合失調症感情障害の当事者です。双極性障害、発達障害とも診断されたことがありましたが、日本の精神医療は診断基準が曖昧な為、病名は当てにしていません。ここでは向精神薬の減薬・断薬レポート、日本の精神医療の問題提起、生活保護を受給しての一人暮らしサバイバル日誌などをUPして行きます!地域の仲間たちと共に、真のリカバリー(快復)を目指して行けましたら幸いです♪みなさん、どうぞよろしくお願い致します。

0コメント

  • 1000 / 1000